統計にみる北海道観光の今

北海道にとって観光業は重要な産業の一つです。
日本国内にはたくさんの魅力的な観光地がありますが、やはり日本の両端に位置する北海道と沖縄は不動の人気観光地と言えるでしょう。

北海道に関しては、北海道観光局という機関が観光動向の統計データを収集し発表しています。

そのデータから現在の北海道観光の状況を見てみましょう。

まず、北海道はどれくらいの人が観光しているのでしょうか。
これに関しては、観光入込客数というデータがあります。

これを北海道在住の観光客数と、北海道外からの観光客数に分けてグラフにしてみました。
道外からの観光客は当然ながらほとんどが「宿泊客」となりますが、道内在住の観光客は「日帰り」のパターンと「宿泊」の2パターンでさらに分けてみました。

これを見ると、圧倒的に道内の人が北海道を日帰りで観光している割合が多いことが分かります。

北海道在住の観光客の日帰り旅行が約70%、道内在住の観光客の宿泊旅行が約13%、北海道外からの観光客が約17%で、この割合は毎年ほとんど同じです。

北海道は、日本で一番大きな都道府県です。
オランダの2倍ほどの広さで、一つの"国"と言っても過言ではありません。

しかも、北海道各地にはその土地々々の魅力的な風景、文化、食べ物、風土があり、当然北海道に住んでいる人にとってもそれらを巡る観光は魅力的です。

このグラフから分かるとおり、北海道在住の人の道内観光は日帰りが圧倒的多数です。
日帰り観光の手段としては、マイカーや鉄道も考えられますが、広い北海道を効率的に巡るには、やはりバスツアーのニーズが高いと思われます。

北海道観光と言えば、道外からのツアーがよくメディアで紹介されますが、北海道民のための北海道観光ツアーも多くあるのです。

本サイトでは、そのような北海道民のためのバスツアーも札幌発を中心に紹介しています。

これらのバスツアーは、道外からの観光客の人にとってはディープなバスツアーとして目に映るでしょう。
しかし、そのような北海道に住む人の視点に立った観光バスツアーに参加してみることも魅力的な体験と言えるでしょう。
道外観光客を対象にした通常の観光バスツアーとは異なる、北海道民のためのディープなバスツアーにも是非参加してみてください。

さて、北海道観光全体の推移を改めて見てみると、2008年度と2009年度とここ2年は落ち込みが続いています。

新型インフルエンザや世界的な景気の低迷などが影響していると思われますが、2005年に登録された知床の世界遺産や、根強い人気を誇る旭山動物園など、まだまだ北海道には魅了的な観光資源がたくさんあります。

北海道外からの観光客を対象にした旅行ツアーにしろ、北海道在住の人を対象にした観光ツアーにしろ、旅行会社の方々をはじめ、観光に携わる北海道各地の方々に魅力的な観光資源について、これからも企画、発信を続けて欲しいと思います。

このデータを見て、本サイトも微力ながら北海道観光に貢献できればと感じた次第です。

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